東海ちなヤクの巣@パワプロと大相撲番付予想

スポナビブログから引越し。スポナビブログ時代は、プロ野球(東京ヤクルト)を中心に、大相撲の話もちょろっとしてました。はてなブログでは、パワプロと大相撲(番付予想)を中心に展開していきます。

敵の胴上げを甘んじて見るべきか、それとも意地で阻止するべきか。

西武またも目の前で胴上げ 辻監督「またホークスと戦えるように」CS巻き返し誓う

埼玉西武ライオンズはかつて、前身の西鉄ライオンズ時代も含めて大まかに2度の黄金期を作り、優勝回数はパ・リーグ最多の21回を数えます。それに肉薄するのがきのう20回目の優勝を決めた福岡ソフトバンクホークスで、そのホークスが優勝マジックの対象でもあるライオンズを下し、ライオンズの目の前で歓喜の胴上げを見せました。

ライオンズは近年とみに話題になっているのが「目の前で胴上げを許す回数の多さ」で、直近でも胴上げを許すのは2年連続。2008年に日本一に輝いてから、9年間で実に7回も敵の胴上げを見る羽目になってしまいました。

とはいえ、ライオンズが今年、今カードで目の前の胴上げを阻止する条件はホークスを3タテすることしかなかったので、可能性がないとは言いませんが低かったでしょう。巡り合わせの悪さは確実にあると思いますが、それでも毎年のように自身は優勝できず相手の歓喜の胴上げを見せられる光景は見るに堪えるだろうと思います。

その上で、セ・リーグ

もし仮にきのう福岡ソフトバンクと、広島東洋カープが勝ってセパ同時優勝を決めることが出来れば1958年の巨人・西鉄以来59年ぶりの出来事になっていました。

しかしセ・リーグは、台風18号とそれに伴う雨の影響できのう甲子園の阪神ー中日戦の中止が決定。広島東洋も優勝マジックを1としていたので、とにかく東京ヤクルトに勝てば本拠地で胴上げを決めることが出来るという状況となっていました。

そして、広島東洋・薮田和樹、東京ヤクルト・小川泰弘の両先発で始まった優勝をかけた大一番。試合前半は丸佳浩會澤翼タイムリーヒット新井貴浩のホームランで広島東洋がリードを奪い、一方で東京ヤクルトは小川がアクシデントで途中降板するなど広島東洋の流れ。しかし7回に大松尚逸が代打で同点タイムリーヒットを放つと、続く8回に奥村展征の犠牲フライで東京ヤクルトが逆転に成功。これが決勝点となり東京ヤクルトが勝利して、「目の前で胴上げ」を阻止しました。

ヤクルト 逆転勝ちで胴上げ阻止 大松、奥村の控え組が同点打&決勝犠飛

筆者の感情としては、「別に神宮でさえなければ、どっちでも構わんよ」といったところ。特に優勝マジック1の場合は自力でなんとかできても、マジック対象チームが敗れることでどちらにせよ胴上げは見ることになりますし、東京ヤクルトが今季最下位に沈む中で「胴上げを見ることで悔しさをかみしめて」うんたらかんたら以前の問題、同じ土俵にまず上がれていないから見る意味もないだろうと思っていました。だからTwitterでは「結果は問わない、もし負けたら胴上げなど見ずにさっさと帰ればいい」とは思っていました。

ただその感情が、控えめに言ってクソだなと思わされたのがきのうの結果。選手は意地を見せて目の前の歓喜を阻止しました。この点は、ニヒルになりすぎた自分を叱らないといけないでしょうね。

ちなみに。

広島東洋はこのきのうの敗戦と、今日が台風18号が接近した影響でマツダスタジアム、さらにマジック対象チームの阪神ー中日戦(甲子園)が中止となったことで優勝自体がお預けに。18日の対阪神戦は敵地甲子園での一戦となり、「本拠地優勝」にこだわるならば21日の同じく阪神戦以降に持ち越されることになりました。

それで、よく(話を聞いたのはTwitterですが、別にTwitterだけとは限らないと思うので)言われるのは「空気読め!」案件。

実際にきのう、同点タイムリーヒットを放ち胴上げ阻止に貢献した大松尚逸は、ネット界隈では「空気読めない」キャラとして扱われています(それがいいことかどうかは本題から逸れるので置いておいて)。

…………その点で言えば、2年前に東京ヤクルトが優勝を決めた年も、本拠地で決められる可能性のあった9月29日対広島東洋戦に2-4で敗れ、優勝がおあずけになるということがありました。この時は、本拠地最終戦となった10月2日対阪神戦で雄平がサヨナラタイムリーヒットを放って見事に本拠地で胴上げと相成りましたが、まあ、何が言いたいかというと「巡り合わせ、天運だから」ということです。

別に筆者は2年前のことをいまさらあげつらって言うつもりもなければ、根拠のない感情論やトンデモ論を振りかざして何を言うでもないです。ただやっぱり「空気読め」だのなんだの言われることもあるだろうから、ちょっと思ったことを言っただけ。

2年前の今頃の広島東洋も「目の前で胴上げを見たくない」という意地があったからこそ勝ちに行っただろうし、同じことは裏返してきのうの東京ヤクルトにも言えること。

その点は巡り合わせも巡り合わせなので、もし広島東洋が2年連続で本拠地外で決まってしまったとなれば、ファンの方には多少気の毒ではありますが。