東海ちなヤクの巣@パワプロと大相撲番付予想

スポナビブログから引越し。スポナビブログ時代は、プロ野球(東京ヤクルト)を中心に、大相撲の話もちょろっとしてました。はてなブログでは、パワプロと大相撲(番付予想)を中心に展開していきます。

2018年東京ヤクルト新加入選手の個人的雑感

リアルの忙しさと創作活動にかまけてブログほったらかしにしてましたが、1か月まるまる空ける気もないので小ネタ投稿。
今季、ドラフト以外で東京ヤクルトスワローズに加入したのは6選手。内訳は外国人選手3人の、投手4人、外野手2人。早速感想なりなんなりを書いていきましょう。
なお、選手の記入順は背番号昇順とします。

 
#23 青木宣親(外野手)
前年度成績(MLB:HOU+TOR+NYM):110試合 打率.277(336-93) 5本塁打35打点 OPS.728

まさか復帰するとは思わず、日本復帰の報道が流れたのが1月下旬。深夜未明の時間帯だったはずで、たまたま眠れずにTwitterを開いたら「青木復帰」の字面がタイムラインに踊って「ファーwwwwww」ってなった記憶があります。
MLBストーブリーグの、恐らく出来るだけ財政支出を抑えたい球団側とよりよい契約を勝ち取ろうとする選手側の軋轢が2017-2018オフのあまりに硬直的なFA市場を形成したのかなと思っていて、それに加えて青木は昨季3球団を渡り歩くなど精神的に疲弊したようで、それらの要素が組み合わさって「青木復帰」と言う結果をもたらしたのかなと思います。とは言え成績的にはそろそろ下降線を辿ってくるとはいえまずまずやれていて、他のメジャーから日本に復帰した選手が復帰初年度に成績的に苦労していたことを鑑みても、オープン戦を数打席見ていても青木はその低下を抑えられるのではないかと思います。
起用プランとしては恐らくセンターで、青木の加入によって外野手陣は競争が激化したのが何よりの好材料。とくに山崎晃大朗と塩見泰隆の2人は、青木の加入を刺激に受けつつ世界と渡り合った選手を生で見られるわけだから貪欲に吸収して欲しいですね。



#34 山田大樹
前年度成績(NPB福岡ソフトバンク)
一軍:2登板 1勝0敗0S0H 7.1投球回4奪三振 防御率3.68
二軍:22登板 10勝5敗0S 134.0投球回99奪三振 防御率2.35

NPBでは2010年の佐藤賢治(千葉ロッテ北海道日本ハム)以来、7年ぶりとなる無償トレードで福岡ソフトバンクから移籍。福岡ソフトバンク時代は2012年に8勝を挙げて、育成選手出身の投手では初めて規定投球回に到達。近年は福岡ソフトバンクの強力な投手陣の壁に阻まれて毎年数試合の登板に留まっていましたが、二軍では毎年好成績を残すなど力はある投手です。
あまりこう言うことを言いたくはないですが、東京ヤクルトは毎年「投手陣の強化」が話題の俎上にあがるわけで、山田大はその中で結果を出すことが出来れば一軍での登板も十分あり得ます。特に左の先発は貴重なので、他の先発との出来の兼ね合いにもなりますが10試合くらいは先発として上で見たいかなぁ、と個人的には思います。春季キャンプ終盤で「コンディショニング不良」が出た分が心配ではありますが、移籍を機に新天地でもう一度花を開かせてくれれば。



#37 マット・カラシティ
前年度成績(3A:アルバカーキアイソトープス、アイオワカブス)
46登板 1勝3敗21S 49.2投球回68奪三振 防御率3.26

2017-2018オフに東京ヤクルトが獲得した新外国人選手のひとり。NLBでは2016年の1年のみプレーし、その時の成績は19試合に登板し防御率9.19と振るわず。マイナーでは6年間で219試合に登板し、15勝28敗76セーブ、防御率4.35という成績を残しています。
投球スタイルとしては150キロ台中盤の直球とスプリットを武器に、マイナー時代と同じく抑えとして活躍が期待される選手。マイナーでの成績も取り立てていいとは言えませんが、日本の環境に慣れて球速とスプリットで押すことが出来れば例えばローガン・オンドルセクやジョシュ・ルーキのように一定の活躍は見込めるはず。外国人枠の争いもある中で、欲を言えば抑えに定着して安定した活躍を見込みたいところ。



#40 ジョーダン・アルメンゴ
前年度成績(NPB:中日)
一軍:18登板 6勝4敗0S0H 74.1投球回66奪三振 防御率2.30
二軍:1登板 0勝0敗0S 2.0投球回3奪三振 防御率4.50

前年オフに中日を自由契約となり、東京ヤクルトへ移籍。中日時代は「ジョーダン・ノルベルト」で登録名を「ジョーダン」としていましたが、移籍を機にミドルネームの「アルメンゴ」を新たに登録名として新天地に臨むシーズンとなります。
中日時代は実働2年で40試合に登板し12勝10敗、防御率3.50。しかし中日では先発として非常に不安定な立場で、また実際にアルメンゴが故障もあったり安定感を大きく欠いたりしていたこともあって、どうやら首脳陣からの評価は高くなかった模様。しかしそれでも表面の数字だけ見れば成績は悪くないので、ホームの神宮球場に慣れてくれれば先発として1年間ローテーションを張る実力はあるはずです。
ただ外国人枠が4人に関して投手4人・野手1人となり、前年から在籍するデービッド・ブキャナンがケガさえなければ一軍当確だと思うので、アルメンゴにはカラシティやハフに負けないアピールが必要となってきます。このアルメンゴも春季キャンプ中にコンディショニング不良を発症した分が心配ですが、いずれその力が必要になる時は出て来ますから、SNSも含めて活躍を期待したいところ。



#45 デーブ・ハフ
前年度成績(KBO:LG):19登板 6勝4敗0S 124.2投球回98奪三振 防御率2.38

MLBでは8年間でのべ6球団を渡り歩いて通算120試合に登板し、25勝30敗4ホールド、防御率5.17を記録。2016年からはKBOに活躍の舞台を移し、そこでは2年間で32試合に登板し13勝6敗、防御率2.66を記録しています。
ストレートの最速は155キロ、持ち球はフォーシーム、チェンジアップ、カットボール、スライダー、カーブなど。打たせて取るピッチングが武器で制球力がよく、カタログスペックだけならまず間違いなく好投手。反面奪三振能力は高くなく、また33歳と高齢である分が守備力に左右されやすい、また日本の環境に適応できるかと言う点で懸念も出てくるかとは思います。
現状の投手陣を鑑みれば、先発ローテーションの一角にはまず入ってきて欲しい投手。個人的には前年のロス・オーレンドルフというアレを見ているので、最低限オーレンドルフの二の舞にならなければ……とは思っています。オープン戦を通して見て行かないと判断も出来ませんが、逆に言えばオープン戦でメドが立てばある程度計算していいのかも。



#65 田代将太郎
前年度成績(NPB埼玉西武)
一軍:38試合 打率.071(56-4) 1本塁打5打点 OPS.322
二軍:53試合 打率.258(159-41) 1本塁打12打点 OPS.631

昨季はプロ6年目で初の開幕スタメンを勝ち取り、プロ初本塁打を放つなど自己最多38試合に出場しましたが、打率は.071と全く振るわず、さらにオフに戦力外通告を受けて退団。その後東京ヤクルトが獲得を表明した、という選手です。
二軍では2015年に打率.311を記録してはいますが年ごとの乱高下が激しく、打撃での安定した活躍はあまり期待できない反面、俊足と広い守備範囲での活躍が求められる選手。青木宣親が復帰したとはいえ外野手の頭数が少ない東京ヤクルトにおいては、まず人員補充の点で田代の活躍はある程度鍵になって来ます。身体能力は高いと思うので、打撃に道筋が付けば一軍で活躍する道も開けると思います。
一軍のレギュラー陣がウラディミール・バレンティン、雄平、坂口智隆、そして青木の復帰に山崎晃大朗、塩見泰隆らがひしめく中で、まずは二軍でどれだけアピールすることが出来るかが重要になって来ます。