東海ちなヤクの巣@パワプロと大相撲番付予想

スポナビブログから引越し。スポナビブログ時代は、プロ野球(東京ヤクルト)を中心に、大相撲の話もちょろっとしてました。はてなブログでは、パワプロと大相撲(番付予想)を中心に展開していきます。

靭帯なんてものが存在するからこれほど悲しい思いをするんだ

タイトルは、シャレでないなら本当に今の筆者に近い実感。

 

this.kiji.is

 

このブログでは最近ほとんど大相撲(の番付予想)についてしか書いていませんが、ぶっちゃけ今回も冒頭はその大相撲の話。
きのう(1月22日)初場所十日目の取組で、平幕上位の経験もある幕下の宇良が豊昇龍(元横綱朝青龍の甥)との、そして幕内では東前頭15枚目の千代の国が勢とのそれぞれ取組後に膝を負傷。その診断結果が、上のツイートひとつと記事ひとつになります。


大相撲を知らない、と言う方のために簡単に説明しておくと、まず幕内とは大相撲の番付においてトップに位置するランク。このうち平幕は、横綱大関>関脇>小結>平幕と続く幕内の一番下にあって、今場所は東西16枚が置かれています。
幕下は、大相撲全体の番付のうち幕内>十両>「幕下」>三段目>序二段>序ノ口(>前相撲)とある中で、3番目に上のランク。大相撲では給料がもらえるのが幕内・十両のいわゆる「関取」で、幕下はその一個下にあって近年は競争がとても激しい地位です。

十日目だけで言っても、何もこのふたりがケガをしたわけではなく、特に勢ー千代の国の取組の直後、宝富士ー琴勇輝戦でも琴勇輝が土俵の外に弾き飛ばされた後に動けなくなる一幕もあり、きのうに関しては本当に「見ていてキツい」一日でした。
特に千代の国は筆者が一番好きな力士なので、「取り口からしてケガの多い関取」と言うのは知っていたんですが、それでも精神的にはダメージが大きかったのです。あとまあ、千代の国に関しては当初デイリーで休場を知った時は「靱帯断裂」とあって「うわぁ……」となったんですが、リンクに貼った共同通信では「靭帯損傷」。どちらなのかはわかりませんが、休場のための診断書では「損傷」となっているので、恐らく後者なのかなと、願うのもそちらですが思います。

大相撲が常にケガと隣り合わせである以上、このようなケガが起こることはどこかで覚悟はしておかなければいけない。実際、今場所はきのう以外でも、六日目に小結御嶽海も左足を痛めて一時休場を余儀なくされました(十一日目の今日から復帰)。十両の隆の勝も右膝前十字靭帯損傷で途中休場、一時は再出場したものの今日十一日目からは再休場します。
けれども、「ケガと隣り合わせ」であることと「力士がケガをする瞬間を見るのが厳しい」のとは別問題で、いろいろ原因はあるにせよやはり「ケガをするところは見たくない」、「ケガをしてほしくない」のも本音です。



で、靭帯と言えばそれは大相撲に限った話ではもちろんないです。
スポーツそのもので言っても、きょう「靭帯断裂」で検索をかけたら欧州サッカーでもそう言う事例があったようで、スポーツにケガは付き物なんだなと嫌になるほど実感しているんですが。
靭帯と聞けば、筆者が東京ヤクルトスワローズのファンである以上は過敏に反応してしまう。

ネットでは、一時期東京ヤクルトで靭帯の損傷や断裂を含むケガが続発したことを表す(揶揄する)言葉として「ヤ戦病院」と言うのがあるんですが、その流れで一時期は特に、今でもそこそこに「ヤクルト=靭帯」と言うイメージがついてしまっていて、筆者もあまりの多さに多少「慣れてしまった」面もあります。
具体例を出せば館山昌平。館山はプロ生活で3度のトミー・ジョン手術(側副靭帯断裂術)を経験。直近2年はその靭帯のケガに苦しんで、白星が遠のいています。
そして冒頭で触れた宇良と同じく、(右膝の)前十字靭帯断裂を経験しているのが雄平。雄平は野手転向4年目の2013年に一軍レギュラーの座を掴んだものの、開幕直後に上記の靭帯断裂を負ってシーズンを棒に振っています。



それでも。

館山は2004年に一度目のトミー・ジョン手術を受けた後、復活して再度右肘の靭帯を断裂する2014年までに6度の2ケタ勝利をマーク。2014年のトミー・ジョン手術からも復活して、2015年には6勝を挙げてチームのリーグ優勝にも貢献しました。
雄平も、靭帯断裂でシーズンを棒に振った翌年の2014年には自身初の規定打席到達、さらに打率3割・20本塁打も記録。以降は2016年・2017年に再びケガに見舞われながら、活躍を見せています。

大相撲では、筆者がこれまで3年ほど見た限りでは靭帯の断裂からカムバックした例は思いつきません。それでも件の宇良は今場所の前に一度膝の前十字靭帯断裂を経験し、1年のブランクを経て三段目から今場所幕下中位まで復帰していました。
大ケガそのものでは、現役だけでも元三役ながらアキレス腱断裂に見舞われて一時は幕下で2年近く低迷したものの、今は十両まで戻って再入幕を果たす勢いを見せる豊ノ島。そして新十両の場所で右股関節の骨折で一時は力士生命すら危ぶまれながら、4年近いブランクを経て戻ってさらに新入幕も果たした竜電のような例があります。

大ケガそのものは、運もあるだろうし起こることは仕方ない。だけども気持ちが切れない限りは現役を続けることが出来るし、戻って活躍することも出来る。
その姿にファンは心を打たれるのだろうし、また応援もするのでしょう。
だからこそ、特に宇良は再度の靱帯断裂で今度はどこまで番付が下がるかがわからない。それでも、宇良の気持ちが切れない限りは戻るチャンスはいくらでもあるし、また「相撲ファンとしての立場」ではありますが見続けていきたいと思います。