東海ちなヤクの巣@パワプロと大相撲番付予想

スポナビブログから引越し。スポナビブログ時代は、プロ野球(東京ヤクルト)を中心に、大相撲の話もちょろっとしてました。はてなブログでは、パワプロと大相撲(番付予想)を中心に展開していきます。

パワプロ能力と振り返る、2017東京ヤクルト通信簿(甘口) vol.9

・能力差異の表示は「2017年開幕版」と言うべきver1.07から1.11への基本能力(投手→球速・コントロール・スタミナ・変化球、野手→弾道・ミート・パワー・走力・肩力・守備力・捕球)に限ります。
・文中の「青特」は選手に有利な効果をもたらす特殊能力、「赤特」は選手に不利な効果をもたらす特殊能力のことを指します。




#60 三輪正義
一軍成績:16試合 打率.000(4-0) 0本塁打0打点 OPS.000
二軍成績:69試合 打率.299(194-58) 1本塁打22打点 OPS.765

f:id:NomuraYuhki:20171202140111j:plain能力差異:ミート-5

近年はユーティリティープレーヤーとしての立ち位置を確立しているチームのムードメーカーも、今季は16試合のみの出場に留まり、安打は2009年以来8年ぶりに一軍では無安打に終わるなど寂しいシーズンに。一方で二軍では69試合に出場、二軍ながら10年目にしてプロ初本塁打を放つなど、打率.299を記録して格の違いは見せました。
三輪はユーティリティープレーヤーとしてもさることながら、ムードメーカーとしても一軍帯同はノルマ。非力な打撃も初本塁打を放ったことで意外性を見せつけ、来季の逆襲に望みを繋げます。

査定は、「意外性」は二軍の初本塁打が査定されたのかと思ったら1.07からついていて、青特で言えば逆に「サヨナラ男」「代打○」が消えていました。やはり4打数0安打では致し方無しか。
三輪は成長タイプが「スピード型」で、ペナント開始時点で33歳を迎えるためここからレギュラー起用を考えるのは無理がありますが、走塁面では「走塁B」を持っているので長く使うことのできる選手。COM系特殊能力も豊富にあるので、コーチにはもってこいだと思います。



#66 大松尚逸
一軍成績:94試合 打率.162(130-21) 3本塁打16打点 OPS.492
二軍成績:7試合 打率.455(22-10) 2本塁打8打点 OPS1.266

f:id:NomuraYuhki:20171202141010j:plain能力差異(1.09との比較):ミート-10

昨季アキレス腱断裂の重傷を負い、自身初の一軍出場なしに終わり千葉ロッテから戦力外通告を受けた後、2月の春季キャンプ中に東京ヤクルトの入団テストを受けて合格。二軍でアピールし開幕一軍入りを果たすと、1年を通して一軍に帯同し左の代打の切り札として活躍。特に5月9日対広島東洋戦では移籍後初本塁打となるサヨナラ本塁打、7月26日対中日戦では最大10点差逆転を成し遂げた代打サヨナラ本塁打を放つなど、印象に残る場面で殊勲打を打ってくれました。
しかしシーズン通してでは打率.162と不完全燃焼。アキレス腱の状態にもよりますが、代打の切り札として来季はさらに打率を上げて「完全復活」と行きたいところでもあります。

査定は元の打率.162が響いてミートがFランク最低値まで下がってしまっていますが、それでも「プルヒッター」「サヨナラ男」「意外性」があるので代打の切り札としてはやはり優秀。現実世界ではケガ人が続出して一塁スタメンでも使わざるを得なかった結果がこれだとも少し思うのですが、ともかく「代打○」まで習得できれば引退するまで切り札として活躍してくれるはず。



#0 比屋根渉
一軍成績:35試合 打率.217(23-5) 0本塁打0打点 OPS.511
二軍成績:55試合 打率.310(200-62) 4本塁打24打点 OPS.829
f:id:NomuraYuhki:20171202141906j:plain
能力差異:ミート-8、パワー-2、捕球+8

チームトップクラスの走力を誇る快速スプリンターも、今季の一軍出場35試合は自己ワースト。打率.217、0本塁打0打点と打撃三部門も同じく自己最低を記録するなど、文字通り不本意なシーズンを過ごしてしまいました。
それでも二軍では格の違いと言うべきか、打率.310、4本塁打を記録。二軍では通算6年915打席で打率.313を記録するなど打力のポテンシャルもあるはずなので、来季こそは再び一軍で自分の居場所を確保するためにも活躍は必至。プレーへの集中力を培って、来季こそはレギュラー奪取を目指したい。

査定は、打撃成績は特に異存なし。対左投手がD→Eに下がり、「チャンスメーカー」が消えているのがしんどいですが、一軍で使うことを考えたら代走要員としてはまず最右翼候補に挙がってくるはず。
問題は守備能力で、今季は一軍無失策、二軍でも1失策で済んだのにF以上に回復せず。G/10査定になった昨季も実は2失策のみで、原因となったであろうオンドルセクブチギレ事件の印象を引きずりすぎ。集中力のなさは状況証拠的に垣間見えもするんですが、にしてもG査定継続はいくらなんでもない。



#4 W.バレンティン
一軍成績:125試合 打率.254(445-113) 32本塁打80打点 OPS.864
二軍成績:5試合 打率.556(18-10) 2本塁打8打点 OPS1.516

f:id:NomuraYuhki:20171202142630j:plain能力差異:ミート-1、肩力-10、守備力-8、捕球-10

来日7年目となる今季は、途中ケガによる離脱はあったもののクリーンナップとして125試合に出場。打率は前年より低下し.254に留まったものの、セ・リーグ2位の32本塁打を記録するなど長打力は健在。一方で守備の不安定さも顕在化したシーズンとなりました。
オフシーズンは今季も残留が移籍かで多少揺れましたが、最終的には残留で合意。バレンティンの長打力はチームに必要不可欠ですから、出来れば守備の負担をどうにかして減らしてあげたいとは思いますが、来季もそのパワーに期待。ムラッ気の多い選手ではありますが、調子に乗れば守備でもハッスルして好プレーを見せることも。手のかかる子ほどかわいいっていうアレです。

打撃成績は昨季との比較では打率と打点を落としているので、自然査定も厳しめ。守備能力が1ランク下がっていて、かつ「ケガしにくさF」持ちなので試合終盤の守備固めは必須とでも言うべき。その他「三振」があるので成績の振れ幅は大きくなりますが、「パワーヒッター」「広角打法」「逆境○」と強力な特殊能力を揃えているため、運用次第では他チームにとっても脅威になるはず。ただ外国人枠の間は特殊能力伝授が出来ないのがネックなのと、体感的に同世代の日本人選手より衰えが早い気がするので、バレンティンが健在な間に他の選手を育成するか、もしくはドラフトでしっかりと後釜を用意してはおきたい。

#9 飯原誉士
一軍成績:17試合 打率.188(16-3) 0本塁打0打点 OPS.465
二軍成績:65試合 打率.251(203-51) 4本塁打24打点 OPS.669

f:id:NomuraYuhki:20171202143555j:plain
能力差異:ミート-10、捕球+1

ここ2年は不本意な成績が続き、巻き返しを図った今季は一軍では自己最低の17試合出場のみ。打率.188、0本塁打0打点と結果を残せず。二軍では65試合に出場し打率.261、4本塁打24打点を記録したものの、オフに戦力外通告を受け退団。現在はフリーで、他球団からのオファーを待ちます。

能力に関しては1.07から比較して「代打○」と「チャンスF」が消え、一軍実績が少なかった分当たり障りのない能力になった感じ。「調子極端」持ちなので、絶好調時もしくはノリノリになった時にスタメンで起用するのはありだと思います。
逆に言うと、ペナント開始時点で33歳とベテランの域に差し掛かり、特筆すべき能力もないので、ノリノリになるか覚醒でもしないと常時一軍での起用は厳しいかも。ただ東京ヤクルトでは貴重な「ケガしにくさC」持ちなので、どこかで起用する場面は絶対にあるはず。



#31 山崎晃大朗
一軍成績:59試合 打率.242(219-53) 1本塁打13打点 OPS.619
二軍成績:70試合 打率.290(262-76) 1本塁打18打点 OPS.708

f:id:NomuraYuhki:20171202144202j:plain能力差異:弾道-1、ミート+20、パワー+9

大卒2年目の今季は、昨季から引き続き二軍ではレギュラーとして活躍。前年を上回る成績を残して首脳陣にアピールすると、7月下旬の2度目の一軍昇格後は外野手のレギュラーとして自己最多59試合に出場。プロ初本塁打を記録し、打率.242を記録するなど一軍定着への手応えときっかけを大きくつかんだシーズンとなりました。
来季は大卒3年目ながら、今ドラフトで指名された塩見泰隆とともに外野手最年少。外野手のレギュラー争いとしては既に実績のあるW.バレンティン、雄平、坂口智隆が並び立っていますが、山崎も若さを武器に殴り込みをかけて、レギュラー獲得への期待がかかります。

前年より成績を大きく伸ばしている分、査定もそれ相応に高くなった印象。それでもミートF、パワーEに物足りなさはありますが、「対左投手B」「走塁B」「粘り打ち」がついているのであわよくばも狙える能力になりました。ペナント開始時点で23歳と若く、基礎練習だけでも成績を残しさえすればきっちり育て上げられることも出来るでしょうが、もし1年回してみて成績に納得がいかないなら海外留学をさせるのも手。先述の通り、デフォルトだと山崎が若手でレギュラー格の3人が30代中盤に差し掛かるので、山崎を育てられるかどうかで巡り巡ってはチーム順位にも関わってくるという意味ではキーパーソンになる選手です。同じことは現実でも言えますが。



#41 雄平
一軍成績:71試合 打率.306(281-86) 2本塁打32打点 OPS.745
二軍成績:4試合 打率.556(9-1) 0本塁打1打点 OPS1.111

f:id:NomuraYuhki:20171202144938j:plain能力差異:弾道-2、ミート-7、パワー+1

昨季はケガもあり、規定打席にわずか7打席足らず。今季こそは1年間フルの活躍を誓って臨んだシーズンでしたが、今季も6月末にケガによって無念の戦線離脱。打率.306、2本塁打を記録していただけに、本人はもちろんチームにとっても痛い戦線離脱となってしまいました。
それでもリハビリの末、10月3日の一軍最終戦に一軍復帰。来季34歳を迎えますが、打撃力は健在なだけに来季こそは1年通してレギュラーとしてチームに貢献したいところ。

査定は大きな特徴として、1.07と比較して弾道が2段階下がりました。弾道自体は特に成績に影響を及ぼさないはずですが、弾道4には違和感があっただけにこれは納得のいく査定だと個人的には思います。ミートも落としてはいますが、それでも基礎能力はチームでもトップレベル。「対左投手G」と「ケガしにくさF」こそ厄介ですが、成長タイプが「晩成」でかつ青特が5個あるのは強力で、オーペナを回すとまず活躍してくれる選手に筆頭となります。
難点があるとすれば、あくまで体感ですが他のケガF持ち選手よりケガが多くなることと、1年目でほぼ確実にFA宣言するところ。東京ヤクルトでプレーする際には、縛りプレイでない限り雄平のFA引き留めはしておかないと厳しいので、ケチらずにしっかり好条件を提示しておきましょう。「晩成」タイプなのでまだ成長の余地はありますし、かつ前述の通り青特5個はコーチとしても優秀なので、実利面でも感情的にも長く活躍させてあげたい選手のひとりです。