東海ちなヤクの巣@パワプロと大相撲番付予想

スポナビブログから引越し。スポナビブログ時代は、プロ野球(東京ヤクルト)を中心に、大相撲の話もちょろっとしてました。はてなブログでは、パワプロと大相撲(番付予想)を中心に展開していきます。

大相撲令和7年秋場所感想・令和7年九州場所番付予想

横綱の豊昇龍が途中休場に追い込まれ、大の里も新横綱の重圧からか平幕優勝を許した先場所から、巻き返しと「横綱としての初優勝」を期待された場所。

序盤から中盤、優勝争いを牽引したのは豊昇龍。初日から11連勝を飾るなど横綱としての強さを発揮し、大の里も4日目に土がついたものの一敗をキープして優勝争いに加わります。
しかし豊昇龍は12日目に新小結安青錦の前に初黒星を喫してしまうと、続く13日目の大関琴櫻戦も敗戦。2連敗で大の里に逆転を許す格好になってしまいます。14日目はその琴櫻が怪我で休場することとなり大の里が不戦勝、豊昇龍は大関獲りのかかっていた若隆景を変化気味の立ち合いで下して優勝への可能性を繋ぎ留めました。千秋楽は5年振りの横綱同士が優勝を争う直接対決となり、本割では豊昇龍が勝利して優勝決定戦にもつれ込み、その優勝決定戦は大の里が物言いのつく勝負を制して5回目、横綱として初めての優勝を飾ることとなりました。

豊昇龍の14日目の取組について文量を割きますと、筆者は変化に対して基本的には許容している立場です。もちろん横綱として「横綱相撲を、変化などけしからん」という意見は出てくると思います。実際出てきましたよね。
「点」として見るなら、若隆景が変化を食いやすいくらい低く当たったからかわした、かわせた。豊昇龍は大関以前でもそこそこその手合いの立ち合いをして来ているので、不自然ではないしむしろ相手がよく見えたと言っていいと思います。
「線」として見るなら、優勝のために負けられないからその作戦を取ったと言える。当日はその選択で正解だったので、もし筆者が豊昇龍を批判するなら12日目・13日目のどちらかは勝っておくべきだった……とそちらのベクトルになります。結果は変えられないので、14日目の立ち合いは批判を覚悟の上でやったのだろうと推測できます。
そして「面」として見るなら、14日目に優勝が決まるほうがどっちらけだろうと。14日目は大の里が不戦勝で相撲を取れなかったので、14日目に横綱が一方は注文相撲、もう一方は相撲を取らなかったとなると不満の声が上がるのも当然ではあるんですが、場所全体では優勝争いが千秋楽までもつれたほうが盛り上がるので、そこはやむなしだろうと思っています。理不尽な非難をするなら琴櫻が怪我するなよ、とはなるんでしょうが、怪我と隣り合わせの大相撲でそれを言ってしまってはいけないでしょう。だから仕方ない、でファンとしても済ませるしかないと思います。
ともあれ千秋楽で豊昇龍は本割に勝つことで「先輩」としての意地を見せ、優勝決定戦では大の里が横綱に相応しい強さを見せた。これで良かったのだと思います。この先も2横綱が優勝を幾度となく争い、名勝負を繰り広げてくれることと思いますが、この場所がその「起点」として様々な思い出とともに記憶に残ることを願うばかりです。



では番付予想です。

三役のうち、関脇は小結で勝ち越した安青錦と西2枚目で10勝の王鵬。小結は東7枚目で12勝を挙げる活躍を見せた隆の勝と東2枚目で勝ち越した伯桜鵬を吸い上げる形で、それぞれ東西に置いてすんなり収まると思います。
今場所は平幕上位に負けが込んだ力士が多いのですが、中位・下位で引っ張り上げられる力士もいないので、熱海富士・阿炎・一山本・琴勝峰・豪ノ山は負け越し点数通りには下げられないと予想。下がり幅が抑えられる分には別に構わないと思うので…………。
幕内⇔十両の入れ替えは錦富士・欧勝海・千代翔馬⇔日翔志・錦木・尊富士と予想。さらに藤青雲⇔明生が生じるかな、くらいですが、明生は星数通りだと幕尻くらいなので、ここは積極的に入れ替えなくてもいいのかなと思います。

十両も負け越した力士が点数の割に下がらない(下げられない)と思いましたが、ただ勝ち越した力士の上がり幅は割と常識の範囲内に収まる気がします。強いて言えば西ノ龍がジャンプアップしそうかな、くらい。
十両⇔幕下は北の若・長村・若ノ勝・五島⇔旭海雄・宝富士・宮乃風・遠藤と予想。貴健斗⇔紫雷があるかな、とは思いますがそれくらいでしょう。