1年始まりの初場所は、場所前に史上類を見ないスピード出世で新大関に駆けあがった安青錦に注目が集まる場所でもありました。
その安青錦を含めた2横綱2大関は初日、2日目と連勝で力を見せていくかに思えましたが、場所前に怪我などの不安要素を垣間見せていた豊昇龍・大の里が序盤に1敗を喫し、中盤から終盤にかけては2度の連敗を喫するなど状態が整わず。もうひとりの大関琴櫻も勝ち越しは決めたものの白星を伸ばせませんでした。その間に大関復帰を狙う関脇霧島や下位で好調を維持した阿炎に獅司、3日目から9連勝で優勝争いに加わった熱海富士らが優勝争いを演じ、一時は混戦模様を呈していきます。
彼らを前に立ちはだかったのが新大関安青錦で、連敗を食うことはなく千秋楽を前に2敗で優勝争いの先頭に。星数の並んだ熱海富士と最後は優勝決定戦にもつれ込みましたが、大関の地位を示す逆転の首投げで2場所連続2回目の優勝を果たすこととなりました。
若干21歳で大関に駆けあがり、新大関優勝を果たした若武者の次なる目標には「横綱」があることでしょう。つづく春場所が「綱取り」と目される中で、どのような相撲を見せるのかは非常に注目です。
一方で場所前に体調の不安があった豊昇龍と大の里の両横綱は、優勝争いに最後まで加わることは叶わなかったものの、一時は途中休場も危ぶまれながらともに10勝を挙げたことは評価していいと個人的には思います。春場所には体調を万全に整え、綱取りを目指す安青錦に立ちはだかる存在になって欲しいですね。
では番付予想です。

三役は関脇で勝ち越した霧島と髙安は据え置き、小結は熱海富士と若元春を東西に置くと予想。西小結で8勝の若元春も据え置きと言う形になりますが、4枚目とは言え12勝を挙げた熱海富士を東に持ってくることと、8勝で三役の同じ地位に据え置くのは両立すると思うし不自然でもないと思います。
平幕の筆頭は義ノ富士と若隆景。星数だけなら三役に上がれる星ですが、ここは単純に詰まっているので筆頭までになるはず。上位から中位にかけては大負けした力士の下がり幅が甘くなっていますが、これは中位から下位にかけて大勝ちした力士が少なく、彼らを引っ張り上げたとしてもあまり下に置けないのが構成の根拠。7勝8敗勢は据え置きにしてもよかったかも知れません。
入幕は藤青雲、琴栄峰、藤凌駕の3人と予想。もしかしたら藤凌駕は十両止まり、竜電を幕尻で残すことも考えられなくはないですが、今回は表のような形で予想とします。
十両は今場所、中位が言うほどエアポケット感を覚えなかったのでそれなりにスッキリした構成になっているはず。それでも出羽ノ龍と一意はジャンプアップしていますが、裏を返せばその2人だけで済む程度には番付編成は楽と言えば楽な場所だったと言えるか。
十両・幕下間の入れ替えは反対に頭を悩ませるところで、十両から陥落する星の力士が多く、反対に幕下から昇進する星の力士が「自然」とは言えても「有力」までは言えない状態。その中でも西2枚目で5勝の寿之富士と6勝を挙げた西5枚目の島津海はほぼ当確と言っていいと思います。あとは東2枚目4勝の日向丸、西3枚目5勝の福崎が候補になると思いますが、東2枚目4勝は上がっても上がらなくてもあり得るケースだと思ったので、画像では東幕下筆頭に置いています。ただ解釈次第では俗に言う「入れ替え戦」の要素を取って、千秋楽で幕下力士に敗れた荒篤山か「負けたら落ちる星になる力士同士の取組」で敗れた風賢央との入れ替えはあり得るかな、と思います。東4枚目で4勝の貴健斗はこの場所後は難しそう。