夏場所は霧島が大関復帰を果たした一方で、春場所を負け越しカド番となっていた安青錦は怪我の悪化で全休。名古屋場所は関脇に陥落し、特例での大関復帰を迎える場所となりました。さらに横綱も大の里は怪我で全休、その中で「横綱としての初優勝」を期待された豊昇龍は初日髙安に敗れた際に負傷、2日目から休場を余儀なくされてしまい、琴櫻も負け越しを喫した上に途中休場に追い込まれるなど波乱の展開となります。
その中でただひとり残った霧島は、初日から7連勝を飾って綱取りをも目指す内容で優勝争いをリード。しかし後半に豪ノ山・正代に黒星を喫する中で、小結若隆景をはじめ好調な平幕勢が霧島を追う混戦模様に。千秋楽を前に霧島・若隆景が3敗で並び、千秋楽本割では2人が役力士の格を示して決定戦へ進み、優勝決定戦では若隆景が霧島を下して2回目の優勝を飾りました。
場所としては混戦模様でしたが、優勝を最終的に争ったのは大関と三役で、最低限の面目を保つことは出来た場所と言えるでしょう。大関に復帰した直後の場所で、最後まで優勝争いを演じた霧島は役割を果たしたと言っていいと思います。一方で最終的に若隆景に優勝を許したことは痛恨。それでも綱取りをかける名古屋場所は、優勝を目指してリスタートすることになります。
一方で、今場所ほとんど看板としての役割を果たせなかった横綱大関陣は、名古屋場所での奮起を課されることになります。故障は仕方ない部分も当然ありますが、名古屋場所では能う限り出場できるように調整を進めてほしいところ。名古屋場所前にはパリ巡業がありますが、巡業を経て名古屋に充実した土俵を見せてくれることを願います。
では番付予想です。

横綱大関陣は、カド番で全休した安青錦が名古屋は関脇に陥落することとなります。
その三役陣は、今場所関脇に昇進した熱海富士・琴勝峰はともに勝ち越したので据え置き。さらに優勝を果たした小結若隆景は12勝を挙げており、前例を見るに11勝以上を挙げた小結は周囲如何を問わず関脇に昇進しているので、これも関脇昇進と見ていいでしょう。よって関脇は4人。小結が2枠空くことになり、これは東2枚目で11勝を挙げた義ノ富士、西3枚目9勝の王鵬が昇進することになると思います。
平幕は、7勝8敗勢は恐らく据え置き。朝乃山のみ休場を挟んでいるので半枚効果と予想しましたが、まあ一律で据え置きとしてもいいと思います。
幕内と十両の入れ替えは尊富士・阿武剋・大青山・一意⇔時疾風・欧勝海・竜電・玉鷲と予想。幕内から陥落する4人は恐らくこうなると思いますが、十両から昇進する4枠は他に朝翠龍もあるはずです。ただその場合の候補となるのは兄である朝紅龍でしょうが、休場の星を重く見なければ落ちない星でもあるので、その差配は審判部に委ねることとなりそうです。
十両は先場所ほどでないにせよ中位が詰まり気味なので、もしかしたら負け越した力士が負け越し点数より大きく下げられる可能性はあるかも知れません。もしかしたら幕内からの陥落力士がかなり落とされることになるかも。
十両と幕下の入れ替えは嵐富士⇔大花竜のみと予想します。十両からの陥落相当である星の力士は複数人いますが、幕下からの昇進相当である星が嵐富士以外に確定的な力士がいないからです。候補自体は西5枚目5勝の大皇翔、あと東6枚目6勝の丹治がいるにはいますが、前者はどのみち昇進するには弱い、後者は近年の番付編成では6枚目以下だと全勝しない限り幕下昇進がないからです。その良し悪しはともかく、予想ベースであれば1人ずつの入れ替えを予想するのがベターかなと思います。