<注意事項>
・能力差異の表示は「2017年開幕版」と言うべきver1.07から1.11への基本能力(投手→球速・コントロール・スタミナ・変化球、野手→弾道・ミート・パワー・走力・肩力・守備力・捕球)に限ります。
・文中の「青特」は選手に有利な効果をもたらす特殊能力、「赤特」は選手に不利な効果をもたらす特殊能力のことを指します。
#19 石川雅規
一軍成績:23登板 4勝14敗0S0H 123.1投球回88奪三振 防御率5.11
二軍成績:2登板 0勝0敗0S 6.0投球回5奪三振 防御率1.50
能力差異:球速+2、コントロール-8、スタミナ-6
チーム最年長、37歳のベテラン左腕。今季は昨季より登板数、投球回数などは微増でしたが、打ち込まれるケースが目だったり、打線の援護に恵まれなかったりで4勝14敗と大きく負け越したシーズンに。4勝は2007年以来の自己ワーストタイ、14敗は自己ワーストを更新してしまいました。
しかし筆者としては特に石川は目に見えて衰えていないと思っていて、その根拠は過去の記事をご参照いただければと思いますが、まだ限界は来ていないはず。通算200勝という大台を目指し、来季は再起を期待したいシーズンです。
査定は球速こそ開幕時に比べてプラスにはなっていますが、どうしても衰えている印象が隠せない。ただ「ケガしにくさB」を持っているのは東京ヤクルトの中では貴重な存在で、ケガF以下の選手にケガしにくさを上げることが出来る分重宝します。「調子極端」なので好調以上だとある程度投げさせることも出来るので、上手く使えるか、成績を残してあげられるかは運とプレイヤー次第。
#20 山本哲哉
一軍成績:32登板 0勝1敗0S1H 34.0投球回10奪三振 防御率4.76
二軍成績:19登板 1勝2敗5S 18.0投球回8奪三振 防御率0.50
能力差異:球速+4、コントロール-5、Vスライダー+3
2015年オフのトミー・ジョン手術から復帰し、今季は32試合に登板。1ホールド、防御率4.76とまだまだ「完全復活」とは言えませんが、それでも一軍の舞台には戻ってきました。スタッツで見れば奪三振率が大きく低下しているのが気がかりではありますが、2012年や2013年のようなピッチングが戻って来ればセットアッパーも期待できる実力のある投手。来季に「完全復活」を賭ける投手です。
査定は、一軍登板なしだった2016年に比べれば上がるのは当然と言えば当然。特殊能力が微動しているのと、ケガしにくさがGからFに上がっているので、あとは「一発」さえ削除出来ればなんとかいうところか。
#21 松岡健一
一軍成績:37登板 0勝1敗0S8H 33.1投球回28奪三振 防御率3.51
二軍成績:4登板 1勝0敗2S 3.1投球回0奪三振 防御率0.00
能力差異:球速-1、コントロール-1、フォーク-1
今季は開幕を二軍で迎えたものの、6月下旬に一軍登録されて以降はシーズン終了まで一軍に帯同。2012年に長期離脱をして以降の5年間では自己最多となる8ホールドを上げ、防御率3.51にまとめるなどまだまだ健在といったところのベテラン。ブルペン陣にはかかせない存在となっています。
成績が2016年から2017年で登板数、投球回を除いてはほぼ変わっていないので査定もさほど変わりなし。微減している分はオーペナで衰えたのと同じ感じな気もします。特殊能力が「四球」から「対ピンチF」に変わっていますが、ピンチは四球削除よりは楽だと思うのでそれさえ消せればペナントでもある程度は成績を残してくれるはず。
#22 竹下真吾
二軍成績:20登板 0勝0敗0S 22.1投球回23奪三振 防御率10.88
能力差異:なし
2014年ドラフト1位、即戦力として期待された左腕も、今季は二軍で20試合に登板し防御率10.88と多いに苦しんだシーズンに。オフに戦力外通告を受けてしまいました。
竹下は今季だけでも22.1投球回に対して35個の与四球、二軍通算だと94.0投球合いに対し104個の与四球を与えるなどとにかく制球力に課題を残した印象。2016年の二軍成績は43登板で防御率3.74と「あわや」と思わせただけに、仕方ないとはいえ残念だなと思います。
査定に関しては特になし。ただ下手な赤特がない分、オーペナでは海外留学などで能力を伸ばしつつ適当な青特をつけてあげればある程度起用は出来る投手だと思います。現実で活躍出来なかった分、パワプロで活躍する世界を見るのもオーペナの醍醐味のひとつですからね。
#24 星知弥
一軍成績:24登板 4勝7敗0S2H 110.1投球回71奪三振 防御率4.73
能力差異:球速-3、コントロール+4、スタミナ+10
ツーシーム+1、スライダー+3、カーブ-3、フォーク+3
ドラフト2位ルーキーとして入団し、開幕当初は中継ぎとして登板。4月末からは先発ローテーションの一角を担い、防御率4.73と苦しみながらも4勝を挙げて活躍の足掛かりと掴みました。今オフに右肘の疲労骨折に伴う手術を受け、来季はまずそのケガから立ち直ることが重要になって来ます。
近年の東京ヤクルトにはあまりいなかった、球速で押すパワーピッチャーの出現はなかなかない経験で、星の登板中は(結果はともかく)見ていて楽しかった印象。速球に磨きをかけ、将来的にはエースとしての活躍を期待したい投手です。
査定は開幕前の1.07に比べれば、1年目から一軍の戦力として見込める、もしくは使える能力に上がりました。一軍で実績がある分赤特がついているのは仕方ないですが、練習か海外留学でそれを消せれば「ツーシーム」が新たに追加された分、パワプロでもエースになれるだけの選手になると思います。その意味では、ルーキーと言うこともあり育てがいはある選手。
#25 館山昌平
一軍成績:2登板 0勝1敗0S0H 6.0投球回3奪三振 防御率12.00
二軍成績:13登板 5勝3敗0S 73.0投球回52奪三振 防御率3.58
能力差異:球速-2、スタミナ-11、Hシュート-1
2015年のトミー・ジョン手術からの2年越し復帰から2016年の不振を経て、再起を期した今シーズンはわずか2試合のみの先発。防御率12.00と成績を残せず、一軍実働13年の中では自己最低と言ってもいいシーズンとなってしまいました。
それでも二軍では13試合に先発し、5勝3敗、防御率3.58とまずまずの成績。今オフに実に通算9度目となる手術を行い、3年契約最後のシーズンに勝負を賭けます。
査定に関しては、やはり成績を残せないシーズンとなると能力もここまで下がってしまうか、と言うのが正直なところ。回そうと思えばローテーションは回せると思いますがスタミナEで先発としては物足りないので、現実的な起用法とすれば絶好調時に一軍で登板させる程度でしょうか。これでも1.07に比べれば赤特の数は減っているので、使い方さえ誤らなければ活躍はさせられるはず。
#26 久古健太郎
一軍成績:6登板 0勝0敗0S1H 1.2投球回1奪三振 防御率27.00
二軍成績:35登板 3勝2敗3S 25.2投球回21奪三振 防御率3.16
能力差異:球速-4
貴重な左の中継ぎでしたが、今季は完全に打ち取った当たりの打球がサヨナラ内野安打になってしまうなどの不運もありましたが、自己最低となる6試合登板、防御率27.00と苦しんだシーズンに。
二軍でも防御率3.16は二軍登板実績のある6年間では2番目に悪い数字で、来季は左の中継ぎとしてその仕事を全うできるかどうかの進退がかかる勝負の年になります。
査定は1.07に比べれば、基礎能力こそ球速が4キロ低下しただけですが、「ノビF」がついてしまっている分ペナントでの活躍は厳しいか。海外留学が出来る年齢でもないため、使いどころを誤れば厳しくなってはしまいますが、「左のワンポイント」起用でなんとか活路を見いだせればと言うところかも知れません。