東海ちなヤクの巣@パワプロと大相撲番付予想

スポナビブログから引越し。スポナビブログ時代は、プロ野球(東京ヤクルト)を中心に、大相撲の話もちょろっとしてました。はてなブログでは、パワプロと大相撲(番付予想)を中心に展開していきます。

誰がこの内山壮真の活躍に、期待しないでいられるだろうか。【#33 内山壮真】

先にブログの昔話を始めますが、かつてここは今は亡き「スポナビブログ」を源流として作成したものでした。
トップ記事にもあるように、スポナビブログ時代に執筆したものはこのはてなブログにインポートしているので、ご興味があればおおよそ4年以上前の大学生時代に書かれたものをご覧いただければと思います。

それで半年前に、

nomurayuhki.hatenablog.jp

こんなことを宣言していました。それを今更ながら思い出し、改めて筆者のファンチームである東京ヤクルトスワローズについてつらつらと書いていこうと思った次第です。もちろん、今まで通りパワプロの企画も続けていきますけどね。

その「復活」の第1号を、タイトルにもある通り「内山壮真」で始めたいと思います。


内山壮真については、今年の活躍は既に光るものがありますが、ニュースでその一端をご紹介しましょう。

www.nikkansports.com

www.daily.co.jp


プロ3年目を迎えた内山ですが、活躍を期待させる要素は既に昨季のうちに醸成されていました。
つまりプロ2年目だった2022年。この年、内山はルーキーイヤーの6試合6打席の出場から、一気に74試合197打席へと出場機会を増やしました。
これにはもちろん土台があって、ルーキーイヤーの2021年は開幕直後に新型コロナウイルス感染者の代替指名選手として早々と一軍デビュー。一軍では安打を放てませんでしたが、二軍ではフレッシュオールスターゲームではMVPを獲得し、シーズンでは74試合の出場でチーム2位タイの8本塁打にトップの四球数を稼ぎます。
シーズン終了後のみやざきフェニックスリーグでは、6投手による継投ノーヒットノーランを演出するなど、この時点で攻守に将来を期待させるものを首脳陣にもファンにも抱かせていました。

そして昨季。上述の通り74試合への出場を果たしますが、高卒2年目で期待の選手だからと言って内山が無条件に出られるほど、スワローズ捕手陣の層が薄いわけではありません。昨季は開幕当初、正捕手の中村悠平が故障離脱しており、その間のスタメンマスクは先輩で前年54試合に出場し、こちらも一軍定着への土台を築いていた古賀優大が主に被っていました。それでも古賀の打撃力に課題がある中で、徐々に内山のスタメンでの出場機会も増えていきます。
そこで内山はチャンスを掴みました。古賀が不得手な打撃でアピールを重ね、課題だったキャッチング技術も向上。正捕手の中村が復帰してからも、大ベテラン・石川雅規とのバッテリーを中心にコンスタントに出場を重ねていきます。高卒2年目にして第2捕手の座を手中に収めた内山は、同年の日本シリーズでは先発マスクの機会こそなかったものの、第2戦では3点ビハインドの場面で起死回生の同点3ランホームランを打つ活躍も見せました。その雄姿は、スワローズファンの記憶に新しいことと思います。

既に2023年を迎えた段階で、恐らくチーム内ではトッププロスペクトとしてファンからはもちろん、首脳陣からも期待されていたであろう内山。
その「予感」は、果たして現実のものになりました。打撃力を生かし出場機会を得るために挑戦した外野手のポジションも順調にこなし、上述の通りオープン戦では1試合2本塁打4安打7打点の活躍もあれば、紅白戦でも大暴れ。この結果を見させられれば、スワローズファンであればほとんどの人が活躍を期待するのも自然なことだと思います。

では、これから内山にどんな期待をすればいいのか。
先述の通り外野手にも挑戦していますが、理由は打撃力を生かすため。多くの実戦経験を得ることでさらに打撃を磨き上げることで、将来的にはやはり捕手として勝負していくものと筆者は思っています。
正捕手の中村も今季で33歳を迎え、チームとしてはそろそろ「ポスト中村」を見据えて行かなければなりません。幸いなことにチームには、中村以外にも先述した守備が魅力の古賀や、攻守に侮れない実力を持つ松本直樹らポジションを争う実力者がいます。それでも「ポスト中村」を考えた時に、やはり本命となるべきは攻守に優れたポテンシャルを感じさせる内山なのです。

もちろん、課題は山積しています。捕手として出るなら、もっと言うと勝利を求めるのなら、インサイドワークの研究は欠かせませんし、野手の中では一番負担が大きい捕手として出場し続けることで得る経験も馬鹿にはなりません。しかし「外野手としてでも使いたい」と思わせる打撃力を、ある種本腰を入れて磨き上げられるのは今です。
かつて中村が正捕手の座を奪う際に、壁になったのが相川亮二です。横浜ベイスターズ時代の2004年から正捕手として活躍していた相川を、彼の怪我によってお鉢が回って来た部分はあったにせよ、中村は実力で奪い取りました。
こんなことを書くと中村のファンの方には申し訳ないしお叱りを受けるかと思いますが、内山は3年目にして中村から実力で正捕手を奪い取る力を既に有しているでしょう。中村が頭角を現した時より内山は年齢的には若いこともあります。
だからこそ、中村やそのファンの方をフォローするわけではありませんが。まだ中村がバリバリ正捕手を務められる今、内山が台頭してくれることはチームにとって幸せな事なんだと思います。中村と言う偉大な先輩から教えを乞えますし、今季からバッテリーコーチには東北楽天で正捕手を務めた明晰な頭脳の持ち主、嶋基宏もいます。彼らからの薫陶を受けて、内山は近い将来チームどころか「日本を代表する捕手」になっている可能性も十分あり得ます。内山が置かれた状況を見るに、やはり彼に「期待しない」と言う選択肢はないのです。

もちろん、これから内山を待ち受けるもののすべてが順調だとは思いません。どこかで壁にぶつかる時は出て来るでしょう。正捕手の座を奪っても、先輩の中村が途中大きな壁に阻まれて苦しめられたように、内山にもその時期は来るかも知れません。
その時、内山がその壁を乗り越えてゆくゆくは自分を守る盾に出来るように。我々ファンは変わらず暖かい応援を送り続けたいし、内山自身も壁を乗り越えられるように発奮しながら成長を続けていって欲しいと思うのです。



これからシーズンがオープン戦を消化し、レギュラーシーズン開幕に向かう中で。
内山にかかる期待は、筆者のことであれば先述の通り非常に大きなものがありますし、恐らくは首脳陣も相応のモノを寄せていると思います。
あとは、内山が結果を残し続けて応えられるかどうか。その先に、スワローズがこれまで以上の黄金時代を築き上げる狼煙となるのだと思います。