東海ちなヤクの巣@パワプロと大相撲番付予想

スポナビブログから引越し。スポナビブログ時代は、プロ野球(東京ヤクルト)を中心に、大相撲の話もちょろっとしてました。はてなブログでは、パワプロと大相撲(番付予想)を中心に展開していきます。

3試合無安打を嘆くなかれ、そして「令和の怪物」となれ。【#55 村上宗隆】

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改元にかこつけてのブログ執筆ですが、まあそうそうあるものでもないので便乗しましょう。
日本史好きとして軽く触れておくと、こういった「歓迎ムードの改元」はまあないので、平成生まれの筆者としては初めての改元と言うのもありますし、気持ち晴れ晴れとやっていいのかなと思います。

で、本題。
平成最後、そして令和最初のペナントレースとなる2019年。その「平成最後の開幕スタメン」に名を連ねた弱冠19歳の若武者・村上宗隆の話をします。

 
開幕カード、敵地京セラドーム大阪での阪神戦。
村上は3月29日の開幕戦に「6番・三塁手」で、翌30日は「7番・三塁手」、さらに31日は戻って「6番・三塁手」として連続スタメン出場。その打席結果は以下の通りです。

3/29
第1打席(vsメッセンジャー):空振り三振
第2打席(vsメッセンジャー):ライト犠牲フライ
第3打席(vsメッセンジャー):セカンドゴロ
第4打席(vsドリス):空振り三振
3/30
第1打席(vs岩貞祐太):ピッチャーゴロ
第2打席(vs岩貞祐太):サードゴロ
第3打席(vs岩貞祐太):空振り三振
3/31
第1打席(vs西勇輝):センターフライ
第2打席(vs西勇輝):空振り三振
第3打席(vs西勇輝):空振り三振

阪神ホームの試合なので在阪局の地上波でこの3試合を見ていましたが、単純に好投手を揃えて快投した4投手を前にしては、高卒2年目の村上にとっては荷が重かったでしょう。同じことは廣岡大志にも言えるんですが。
メッセンジャーの経験と緩急、ドリスの球速と球威、岩貞の左対左のマッチアップと逃げる変化球、西の制球力と左右の揺さぶり。これに、村上が明確な課題として抱える「直球への対応力」、これらが合わさった結果が3試合10打席だったと思います。

でも、これは村上が将来「ツバメの4番」、そして「日本の4番」を担うために必要な試練です。高卒2年目の今の時期は、失敗が許される時期でしょう。その間に、これだけの好投手と対戦し、そしてメッセンジャーからはチャンスで犠飛を放ったこと。これを糧にして、自信にして、飛躍していけばそれでいいのです。
幸い、同じチームには青木宣親坂口智隆、雄平と左打者にとってのいいお手本がいます。技術論もそうだし、メンタルも含めてこれから先ベテランから学ぶことがたくさんあるでしょう。それを自分の中に落とし込み、力としたときに、村上は東京ヤクルトスワローズというチームにおいて、そして日本において欠かすことの出来ない存在になるはずです。

チームの歴史を語る時に、例えば前述の青木は「平成のスーパースター」と言える存在です。目下「ミスタースワローズ」の象徴「背番号1」を背負う山田哲人は、「平成」と「令和」のふたつの元号で活躍を続けることでしょう。
村上は、平成の最後のほうで衝撃的なデビューを果たしました。しかし、その潜在能力を涵養し、それを基にして臨むのは「令和」の時代です。その時代を象徴する「怪物」のような存在になるのは、筆者は村上だと強く信じています。



まあ、今日のこの日はまだ「新元号の発表」だけで、「正式な改元」ではありません。はやる気を抑えつつ、残された「平成の時代」に、村上は新時代に向けて進化・成長の片鱗を掴むことが出来るのか。一ファンとして、注視したいと思います。