東海ちなヤクの巣@パワプロと大相撲番付予想

スポナビブログから引越し。スポナビブログ時代は、プロ野球(東京ヤクルト)を中心に、大相撲の話もちょろっとしてました。はてなブログでは、パワプロと大相撲(番付予想)を中心に展開していきます。

大相撲平成30年名古屋場所感想・秋場所番付予想練習②

「平成最後の名古屋場所」が終わりました。
例年「荒れる」と言われる名古屋場所。今年は特に記録的な猛暑が名古屋を始め東海地方、いや全国を襲い、かくいう筆者も在住こそ関西地方ではありますが熱中症にかかってしまいました。そんな猛暑も影響したのか……はわかりませんが、今場所は3横綱1大関を始め関取だけでも計7人が休場するという「荒れすぎ」な展開になってしまいました。

そんな中で主役になったのが、関脇御嶽海。3横綱1大関不在の中、序盤から白星を積み上げて残した成績は自己最多の13勝2敗。大混戦が予想された中で、長野県出身者としては江戸時代の伝説の大関雷電以来、近現代の優勝制度誕生後では初となる幕内最高優勝を果たしました。
御嶽海に関しては、何回も言うようですが「3横綱1大関がいない場所」で優勝したとのことで、もしかしたら物足りなさを感じる人がいるかも知れません。しかし、逆に言えば「チャンスが回って来た」中で、しっかりとタイトルをモノにした力量は誰も否定できないはずです。運、と言うと人は軽く見ますが、幸運はそれを引き寄せられる行動をした人に微笑むもの。それを御嶽海はモノにした、と言えば筆者としては「必然だった」と思っています。来場所は大関獲りを賭ける場所になりますが、恐らく3横綱1大関が復帰するであろう場所で大関昇進に文句ない成績を残すことが出来れば、今場所の優勝にケチをつける人がいたとしても真っ向からそれを論破出来るはずです。

幕内ではその他、朝乃山や豊山と言った大相撲の次世代を担う力士が三賞を受賞、十両では貴ノ岩が復活の優勝を遂げて新鋭隆の勝も優勝同点の活躍。
幕下では三役・関取経験者の白鷹山、豊ノ島豊響貴公俊らが躍動し、三段目では大相撲の未来を担う納谷・豊昇龍がそれぞれ6勝1敗と活躍。変わったところでは、序の口でこれまで89連敗を喫していた服部桜がついに「通算2勝目」を挙げたことなど、いつも以上に話題に富んだ場所だったと思います。



と言うことで、番付予想タイム。例によって幕内と十両のみですが悪しからず。
先に幕内。

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名古屋場所に比べればまだ楽。それでも迷うところは迷いました。
まず役力士に関しては、入れ替わりが松鳳山貴景勝で、そんなに動きはないと予想。逸ノ城が東関脇から西関脇へと半枚落ちてはいますが、相手が優勝した御嶽海ではさすがに分が悪いでしょう。関脇と言う地位そのものから陥落するわけではないので、筆者としては東御嶽海・西逸ノ城でいいと思います。

平幕以下は、まず筆者の推し力士である千代の国について述べましょう。
自己最高位に近い西前頭2枚目で迎えた「ご当地場所」の千代の国は、ものの見事に跳ね返された以前の場所に比べれば検討した印象。初日に巨体の逸ノ城を上手く崩し、3日目の高安戦では土俵際で脅威の柔軟性、粘りを見せて逆転勝利。一方で4日目の白鵬戦、6日目の鶴竜戦ではともに結びの一番のはずが2番とも不戦勝を記録するなど、運も絡んで星五分を維持し健闘していました(ちなみに、1場所で2横綱から不戦勝は1999年11月場所の玉春日以来。玉春日は筆者と直接縁があって応援していた力士だったので、不思議な縁を感じました)。
しかし、12日目の玉鷲戦で右肘を極められて靱帯を損傷し、無念の途中休場。星次第では自身初の三役も狙えただけに、手応えもありながら悔しい場所となってしまいました。

平幕上位に関しては、三役を狙えるチャンスがあったのが貴景勝と勢。しかし勢が勝ち越し1点、貴景勝が勝ち越し5点としたので分があるのは貴景勝と見て筆者は貴景勝の三役復帰を予想しました。
三賞を受賞した豊山は東2、朝乃山は西3と予想。筆頭までは、勢・魁聖と詰まっているので厳しいかなと思いますが、今場所の調子を維持し一皮むければ、一気の三役も夢ではないでしょう。
その一方で、今場所2勝13敗で大不振に陥ってしまった嘉風に関しては、14日目から2連勝したことでギリギリ残れたかなと予想。ガタガタと崩れてしまったのが心配ではありますが、来場所しっかりと立て直して「嘉風ここにあり」と思わせてくれるような復活劇を期待したいですね。

幕内昇進、十両陥落の入れ替わりに関しては、昇進を貴ノ岩・隆の勝・琴勇輝、陥落を荒鷲・明生・琴恵光と予想。
昇進と予想した3人については、疑う余地はないと思います。迷ったのは西4で9勝6敗の安美錦だったんですが、嘉風が踏みとどまった分で昇進はお預けと予想します。
陥落については、あるとすれば荒鷲千代翔馬のどちらかと予想。明生、琴恵光は新入幕で跳ね返されてしまいましたが、翌場所にこの苦い経験を生かして最短で戻ってくれればと思います。



続いて十両

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十両は中位~下位が8勝7敗や7勝8敗で詰まっていて、そこが難渋したポイント。そのせいで西7で5勝10敗の東龍を西12と予想したんですが、この辺りは新十両で勝ち越した東12千代の海、3点勝ち越しの西13翔猿を評価したかった分のしわ寄せ。
しわ寄せと言えば、十両昇進・幕下陥落に関しては昇進が白鷹山・炎鵬・常幸龍・天空海、陥落が蒼国来・希善龍・誉富士・美ノ海で概ね一致すると思います。昇進で言えば西7で5勝2敗の豊ノ島が天空海あたりと入れ替わって昇進してもいいと思うんですが、上述の4人のほうが収まりがいいので予想は豊ノ島を外しています。しかし東1で7戦全勝の白鷹山が、8勝7敗・7勝8敗で中位・下位が詰まったせいで予想を東13にしているのがどうしても腑に落ちなくて、このあたり長年番付編成に携わっている審判部がどう判断するかを勉強したいと思います。
NHKの実況では常幸龍までは確実と言及があって、そうであれば常幸龍は2016年5月場所以来の十両復帰となります。苦節を経て復活の兆しを見せた常幸龍は、注目の存在となるでしょう。

幕下以下では、新十両で跳ね返された美ノ海が這い上がれるか、幕内経験者の豊ノ島豊響が再十両を掴み取れるかどうか。
また不祥事を起こし出場停止明けで白鷹山と幕下優勝を争った貴公俊が、幕下20番台に復帰してどれだけ力を発揮できるか。そして恐らくは幕下に上がってくるであろう納谷、豊昇龍、そして彼らと同級生でこちらも幕下に上がってくるであろう琴手計がどれだけ勝負できるか。幕下ではこの辺りに注目したいと思います。



改めて秋場所は、推しの千代の国以外では幕内は復帰確実な貴ノ岩と新入幕確実の隆の勝が幕内でどれだけ勝負できるか、そして御嶽海は大関獲りなるか。
十両では7戦全勝で満を持して十両に再挑戦する白鷹山と、2年ぶり復帰がなれば常幸龍。この5人に注目したいと思います。