東海ちなヤクの巣@パワプロと大相撲番付予想

スポナビブログから引越し。スポナビブログ時代は、プロ野球(東京ヤクルト)を中心に、大相撲の話もちょろっとしてました。はてなブログでは、パワプロと大相撲(番付予想)を中心に展開していきます。

2018個人的順位予想

気が付けばプロ野球開幕が今週まで迫っていました。
筆者としては、直前までの大相撲大阪場所の「相撲ロス」がまだちょっと抜けきっておらず、また既に二軍(イースタン、ウエスタン両リーグ)は開幕しているので、そこまで興奮が高まっている印象がないと言うのが正直なところ。
ついでに言うと、ブログタイトルも引越しに伴って「近鉄沿線」から「南海沿線」に変わりました。4月からは社会人になりますので、ブログはまあ気が向いた時に文章を書けばいいというスタイルですから更新しなくなる時はフェードアウトになりますが、それ以外の趣味がどうなるかなというのがかなり不安です。ブログではあまり言いませんが、趣味に重きを置く価値観を持っておりますのでね。。。




で、本題に入ります。
ぼちぼち順位予想をやっておこうと思います。

ちなみに前々回の記事で、筆者は以下のようなことを言いました。
「本番は3月下旬の開幕前にやれたらやるし、細かい根拠もその時にやります。今はとりあえずインスピレーションとここまでの情勢を踏まえて出すと言った感じ」
だけど、この記事の更新から数週間経って、もちろんTwitterのタイムラインでも続々と野球ファンによる順位予想を見る中で、実に小物ではありますがファンチームの東京ヤクルトスワローズが軒並み下位に予想されていることにだんだん腹が立って来ましてね(笑)。
これは同じく前々回の記事で筆者がその東京ヤクルトを最下位予想している分、ミルコ・クロコップ並みに「お前は何を言っているんだ」と言いたくもなるでしょうが、それはあれです。自分で自虐する分には構わないけれど、他人に痛いところを突かれると腹が立つようなアレです。

それはさておいて、これも前々回の記事の流れを汲みますが、順位予想においては昨季のデータ……特にセイバーメトリクスに基づいて論理を組み立てる人が多くおります。
これも繰り返しになりますが、筆者個人としてはセイバーメトリクスという概念やそれが目指す理論、そしてそれらがはじき出す数字には信を置いています。置いてはいますが、しかしデータは所詮データであって、野球というスポーツが「人間対人間」によって行われる以上、「人間がデータを上回る」事象は必ず出て来ます。

一例をあげるなら、それこそ東京ヤクルトスワローズが適当でしょうね。
2014年、チーム防御率4.62を計上するなど記録的な投壊で最下位に沈んだ東京ヤクルトは、翌2015年の開幕前順位予想では「打線の破壊力はあるものの、投手陣が脆弱」という評価を下されてだいたいはBクラスに予想されていました。
しかしその2015年、東京ヤクルトは打線の勢いはそのままにチーム防御率を3.31まで改善させ、混戦も幸いして14年ぶりのリーグ優勝を果たしました。
なお、さらにその翌年となる2016年はリーグ優勝の立役者のひとりだった守護神トニー・バーネットがメジャーリーグへ移籍していたのもありますが、チーム防御率4.73で「先祖返り」。5位に沈んでいます。

この東京ヤクルトの浮き沈みを、果たして「過去のデータ」でそのまま予想できたか。特に2015年に関しては、かなりの人が「予想外」だったでしょう。
漫画ではよくデータを武器にする敵チームが、「データを上回るプレー」を見せられて主人公のいるチームに敗北するシーンが使われますが、それと同じことは何も現実で起こらないわけがない。
例として個人的にはやや不適当だと思いますが、その現実の例で挙げるなら、今年のセンバツで「データ野球」を標榜した滋賀県21世紀枠膳所高校日本航空石川と対戦。データに基づいてシフトを敷き高校野球ファンをうならせた一方で、データだけでは埋めきれないもともとの地力の差が10-0の大敗という結果に結びついたことからも、「データが完全ではない」ことを証明する一端になりえると思います。



前置きが長くなりましたが、これを踏まえた上で個人的順位予想。
さすがに順位予想だけ書いておくのも無粋だし、「なぜこの順位にしたか」という自分なりの根拠を短くまとめていますので、そちらをご覧ください。チーム名の右の数字は、前々回の記事で予想した順位を示しています。

<パシフィック・リーグ>
福岡ソフトバンクホークス
→オープン戦は5勝10敗1分ながら、やはりチームの戦力という点では他の5チームから頭一つ抜けている。主力選手の高齢化、そして何より精神的支柱になり得る川崎宗則自由契約が問題で、今季は混戦になるとも予想されるが、近年「パの強豪」として優勝を積み重ねてきた経験値は接戦になればなるほど生きるはず。

東北楽天ゴールデンイーグルス(←③)
→オープン戦は9勝5敗2分で3位。投手陣は則本昂大を筆頭に力のある選手が多く、また勢いも期待できる。打線も昨季の強さを維持できるなら、Aクラス確保は高確率のはず。

埼玉西武ライオンズ(←②)
→昨季先発ローテを担った野上亮磨のFA流出後、その後釜を見つけ切れるかが争点。その投手陣がやや不安ながらも、打線の破壊力は福岡ソフトバンク東北楽天にも引けを取らないはず。投手陣の何人かが覚醒すれば、優勝も狙えるはず。

オリックス・バファローズ(←⑥)
→近年は低迷しているものの、戦力自体は揃ってき始めている印象。中堅の層が薄いのが難点としても、宗佑磨を筆頭に若手台頭の兆しがようやく見えてきただけに、何らかの化学反応が起これば2015年東京ヤクルトのような大化けもあり得る。パで一番順位が読めないチーム。

千葉ロッテマリーンズ
井口資仁監督就任1年目で、その采配に注目が集まる。しかし新外国人選手が軒並みオープン戦不調で、その他の補強自体もほとんどしなかったために順位は上がり切らないと予想。ただ千葉ロッテは今年すぐに優勝を狙う、という立場ではないだろうから、今年のうちに出来るだけ将来へのポジティブな要素を見出したい。

北海道日本ハムファイターズ(←④)
→新外国人選手次第ではあるが、やはり日本人選手層に不安。北海道日本ハムも若いチームなだけに予想はし辛いが、現時点では補強自体はそもそもしないチームだけに最下位の可能性も相対的に高いと予想。割合としては「Aクラス3」:「4位or5位3」:「最下位4」くらいの比率。

<セントラル・リーグ>
①横浜DeNAベイスターズ
→オープン戦は8勝5敗2分、セでは2位。補強も積極的に行う一方で、若手選手が育って昨季は日本シリーズ進出も経験しただけに、いよいよ今年は優勝を狙えるチャンスがあるはず。ただし開幕に向けては今永昇太、梶谷隆幸らがコンディション不良で開幕二軍スタートとなるなど、開幕ダッシュ出来るかどうかが微妙。選手層もまだMAXとは言い切れないだけに、コケる時は盛大にコケるかも知れない。

広島東洋カープ(←③)
→オープン戦は3勝9敗2分で11位と大いに躓いてしまった。特に先発ローテ候補が軒並み不安を抱えており、その点ではネガティブな要素が多いかもしれない。しかし選手層は既にセのトップクラスで、2連覇の実績や活きのいい選手が若手が多いことからAクラス確保は容易と予想。むしろ優勝候補最右翼まである。

読売ジャイアンツ(←④)
→オープン戦で優勝を飾り、岡本和真を筆頭とする若手起用にもようやく本腰を入れて近年の停滞したムードを覆しそうな印象。特に絶対的エース・菅野智之を擁する投手陣は強力で、投手陣の力だけでもAクラス確保は堅いと言えるチーム。「強力打線復活」は今年がとっかかりだと思うが、阿部慎之助を筆頭に「生き字引」がいるだけに、何らかのきっかけがあれば優勝してもおかしくはない。

中日ドラゴンズ(←⑥)
→新戦力では松坂大輔が注目されがちだが、小笠原慎之介を筆頭に若手先発投手陣が成長の兆しを見せているのを忘れてはいけない。新外国人選手ではソイロ・アルモンテが4本塁打を放つなど活躍の予感があり、京田陽太を始めとする野手陣とうまく噛み合えばAクラスは十分にあり得る。まだ進化の途中であるだけに優勝の可能性は低いと思うが、若手の台頭が重なれば面白いチーム。

阪神タイガース(←②)
→投手陣、特にリリーフ陣はセ・リーグ屈指だが、オープン戦では2勝12敗2分で最下位に沈んでしまった。特に大物外国人のウィリン・ロサリオの低迷が痛手で、能見篤史鳥谷敬福留孝介糸井嘉男ら30代後半~40代のベテラン選手の急激な成績劣化と、若手選手の伸び悩みが重なってしまえば、たとえロサリオが好調だったとしても最下位転落の可能性が十分あり得てしまう。個人的には何より「守備軽視」の姿勢が不安。

東京ヤクルトスワローズ
→昨季96敗を喫したチームが、簡単にAクラスや最下位脱出を狙えるとは思わない。補強に関しては以前触れたのでここでは割愛するが、今季の現実的な目標は「意識改革」、筆者個人としては「60勝80敗前後の『並』の最下位」になること。ただ前述の通り一番データが当てにならないチームでもあるので、万に一つ全ての歯車が噛み合えば一気のリーグ優勝もあり得る。



…………結局東京ヤクルトの最下位予想は変わりませんが、なんだかんだ言いつつもすぐにジャンプアップできるとは思いません。もっともらしいことを言ってはいますが、めんどくさがりもあってデータも上っ面だけしか見ていないので、もしかしたら適当言ってるかも知れない(その時はごめんなさい)。
とみに東京ヤクルトに関して「データを見れば」、確かに上がり目が少ない。なので他の人の順位予想には腹を立てつつ、根拠を示してくれれば同意もするわけです。
だからこそ、順位予想はあくまで「予想」。これを忘れてはいけない。多くの野球評論家や雑誌、データサイトがこの時期順位予想をやるわけですが、それが的中することはまあない。データに現れない部分をも予測してズバリ的中させることなど。例え諸葛亮孔明といえども容易ではないでしょうからね。



で、その「データにない部分」は、ファンでも作り出せる。特にスワローズファンならそれを作り出せると思っています。筆者は正直、今年どれだけ観戦に行けるかがわからないので、他力本願になってはしまいますが是非神宮で、ビジター球場でも、無形の力を作り出して選手を後押ししてください。なんならテレビやスマホの前でも、Twitterでもいいですから。
そしてその時は、絶対にネガティブな言葉は言わないこと。よく「言霊」なんて言われますが、オカルトみたいな話をするのもアレなんだけど割と重要なことだと思います。