3年振りに有観客での開催となった大阪は春場所、激闘を制したのは新関脇の若隆景。
横綱照ノ富士が途中休場に追い込まれた中、髙安や琴ノ若らとの優勝争いを競り勝ち、新関脇としてはあの双葉山以来となる見事な初優勝でした。
千秋楽は現地観戦でしたが、最後まで優勝を争っていた琴ノ若、髙安、若隆景と本割では全員が黒星。最終的には優勝決定戦で若隆景と髙安が雌雄を決したわけなんですが、それに至るまでの経緯と、優勝決定戦でのあの相撲を見るに、新たな息吹、新世代の幕開けをを感じさせる場所だったと思います。それを見れたことは幸運であり誇りであり、歴史が変わるその1ページを開いた目撃者になれたことを、筆者は嬉しく思います。
願わくば、初優勝を果たした若隆景はそのまま大関へと駆け上がって欲しいですし、優勝決定戦で敗れてしまった髙安もまた悲願の優勝へと、またリベンジを果たして欲しいなと思います。
では番付予想、まずは幕内。
三役の枠が空かないので、三役復帰に東前頭筆頭で勝ち越した大栄翔が来るだけと予想します。上位で好成績の逸ノ城、霧馬山、琴ノ若、髙安はそのまま並べるんじゃないかな、と思います。それも含めて今回はそこまで悩みませんでしたが、上位では北勝富士が多少割を食うことになりそうです。この人はいつもこうなんだよなぁ……。
十両から上がるのは王鵬、東龍、翠富士と予想。他に十両で上がる星がいないので、荒篤山と千代丸は残ると予想します。
続いて十両。
こちらも前回よりは悩まず。ただ、大勝ちした中では炎鵬が多少割を食いそう。
十両優勝の竜電も本当はあと1枚上げてあげたいんですが、幕内から十両に落ちるであろう輝と千代の国の位置、英乃海と剣翔との兼ね合いを考えると最大限上げてここかな、と言った感じ。幕内を狙うという意味では、竜電なら2枚目と3枚目の1枚差は誤差の範囲内だと思うので、引き続き頑張ってほしいところです。
幕下から十両への昇進は千代嵐と栃丸と予想。東西筆頭の4勝3敗を2枚上げるのは美しくないと思うんですが、これも貴健斗と美ノ海との兼ね合いでこうなるんじゃないかなと。他に上がる星はなくはないんですけど、弱いと予想するので貴健斗と美ノ海を残す予想をしました。